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オリボーレン!

こんにちは!


12月に入ってから急に一段と寒くなってきて、冬を感じるようになってきましたね!!


寒さが続くと、何がしたくなるってやっぱり温かいものが食べたくなりますよね。私は小さい頃から食べている時が一番幸せ、というタイプの人間なので、なおさらそうなんです。家だったら鍋やおでん、コンビニなら肉まん、ピザまん、焼き芋…あと、馬場下町の交差点の鯛焼き屋さんにも最近急に行きたくなることが多くて、よく鯛焼きを衝動買いしてます。どうせ厚着していて体型が目立たない今、いっぱい食べなくていつ食べる??という感じですね。まだ銀杏の黄葉が見られるので、まだギリギリ食欲の秋、好きなだけ食べても大丈夫というルールにしておきたいと思います。やったね!


そんな感じで、この時期になると食べたくなるものは色々あるわけですが、私が最近急に思い出してしまって恋しくなっている食べものがひとつあります。


オリボーレン(Oliebollen)というお菓子を知っていますか?オリボーレンは私の大好きな国オランダのお菓子で、ちょうどこの寒い時期によく食べられている食べ物の一つです。(※調べてみたところ、正式名称はOliebolで、Oliebollenは複数形だそうです。でも私が昔から慣れている名前はオリボーレンなので、勝手ながらここではオリボーレンと呼んでいきたいと思います。)


Oliebollenは「油の玉」という意味で、小麦ベースの生地を油で揚げたドーナツのようなお菓子です。大人の拳骨大の生地の中には、レーズンを中心とするドライフルーツがたくさん織り込まれていて、外側に粉砂糖がたっぷりまぶしてあります。見かけのイメージとしては、沖縄の郷土料理のサーターアンダギーに粉砂糖がかかっているような感じでしょうか。オリボーレンはもともと大晦日を祝うためのものだったようですが、寒くなってくると屋台やキッチンカーが道端で揚げたてを売るようになるので、ストリートフードとして楽しむことができます。一口齧ると、じゅわっと口の中でレーズンの酸味と砂糖の甘味、体に悪いかもしれないけどおいしい油っぽさが広がって、ほんとうに幸せな気持ちになれます。オランダの冬は極寒なので、そんな中フーフー言いながらアツアツのオリボーレンを食べる感覚はまさに至福で、月並みの表現ですが、どんな高級料理も叶わない味わいがあるんです。


しかし大変残念なことに、私が最後にこのオリボーレンを食べたのは10年以上前のことなんです。私は1歳から5歳までの間オランダに住んでいたので、その間本当によく食べていたのがこのオリボーレンなんですが、その引越しを最後に、残念ながら冬にオランダ旅行をする機会がなくて、ずっと食べられていないんです。というよりそもそも、いたのが小さいころなので、細かいことはほとんど全部忘れてしまっているんですが、その中で唯一今でもはっきり覚えているのが、オランダで食べた食べ物の味なんです!私が個人的に食べ物好きだからかもしれませんが、ほかのことは忘れてしまったのに、食べ物に関しては、どんな時に食べたか、誰がくれたか、どこで食べたかまで付随してはっきり記憶に残っています。このオリボーレンはもちろん、甘じょっぱいオランダ風のパンケーキ(Pannekoek)、ミニサイズの粉砂糖で食べるパンケーキ(Poffertjes)、どろどろしたエンドウ豆のエルテンスープ(Erwtensoep)…。まだまだあります。あげたら本当にキリがありません。オランダのグルメはチーズだけではなくて、実は奥が深いんです。


私は11月に学生スタッフになったばっかりで、まだまだICC初心者ですが、この短い間にいくつかのイベントに関わらせてもらって、さまざまな切り口から自分の知らない文化を発見できる、とっても素敵な場所だなと日々思わされています。私の大好きな食べ物に関わるイベントもたくさんあって、日本にいながら世界の食べ物を食べられるのが、私としてはとても嬉しいお得ポイントです(笑)。ちなみに、私もいつか、オランダのおいしい食文化を紹介できるようなイベントをやらせてもらいたいと、こっそり思っています。もし実現したら、是非来てくださいね。


長文になりましたが、お付き合いくださりありがとうございました!これからもよろしくお願いします!


Image by Marjonhorn https://pixabay.com/nl/photos/oliebollen-oud-en-nieuw-poedersuiker-3905346/


H.S. (学生スタッフリーダー)

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