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執筆者の写真Waseda ICC

はじめて災害ボランティアに参加してみて・・・

こんにちは、ICC学生スタッフのT.Sです。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。今年の日本は猛暑、台風、地震、豪雨とあらゆる異常気象が度重なり、本当にchaoticでcrazyな一年でした。


さて、7月の初旬頃、広島県や岡山県など西日本を中心とした大豪雨災害があったのを覚えてますでしょうか。正式名称は「平成30年7月豪雨」です。私は、この度岡山県真備町に災害ボランティアとして赴きました。たったの3日間でしたが、このボランティアで多くのことを学び、素晴らしい人に出会い、ボランティアに対する価値観ががらりと変わってしまうような経験をしました。その体験をこのブログに記したいと思います。このブログを読んだ後、「私も一回ボランティアに行ってみたい!」、そう思っていただければ嬉しいです。


私は、WAVOC(早稲田大学ボランティアセンター)が実施する「西日本豪雨倉敷災害ボランティア」というプログラムに参加しました。このプログラムではWAVOCより交通費と宿泊費が支給されます。私は、交通費と宿泊費の支給があるということで、ボランティアってどんなだろう?というような気軽な気持ちで参加しました。


一日目、二日目ともに作業内容は主に一般住宅の土壁はがしや土砂のかき出しでした。災害から二カ月近く経過していたため、町中のがれきや土砂は撤去されていましたが、まだまだ、一般住宅内の土砂などは残っているというような現状でした。作業自体は複雑なものではありませんでした。しかし、まだ夏の暑さが残る中、粉塵舞う住宅内での作業は容赦なく私たちの体力を奪っていきます。このような状況下の中、徹底していたのはしっかり休憩を取ることです。10分作業をしたら、必ず10分の休憩を取っていました。「10分休憩なんかいらない。時間がもったいないし、まだまだできる!」というのが正直な実感でしたが、特にベテランのボランティアの方であるほど、このルールを徹底して守っていました。決して、自分の体力を過信しないこと。このことが災害地での作業において最も大事であるということに気づきました。またもう一つ、休憩を取って良かったことがありました。休憩の時間はチーム全員軒先に座り、水を飲みながら、みんなの趣味や仕事など本当にたわいのない話をして過ごしていました。こうすることで、最初は知らない人同士でしたが、徐々に打ち解けていき、午後の作業になると、休憩の時間が少しずつ楽しみになってきました。私は、大阪出身ということもあってか(?)、同じく大阪府堺市出身、前日に車を飛ばして現地入りしてきた40代男性Mさんに、ひたすらいじり続けられました。大阪恐るべし!そんな、何とも大阪っぽい穏やかな空気感の中、一日の作業が終わり再びボランティアセンター本部に着いたころには気持ちの良い充実感と作業を通して生まれた友情が私たちを包んでいました。さらに、Mさんとは、再びどこかのボランティア先で「偶然」会ったら、焼肉をごちそうしていただく、という約束を交わしました。また、会えることを楽しみにしています!


さて、実は2日目の作業に向かっている最中、Mさんに「作業はしんどいかもしれへんけど、せっかく来てるんやし、ボランティア楽しむんやで~」とこっそり声をかけていただきました。私は、それまでボランティアは肉体的にも、精神的にも辛いものでなければならないと考えていました。災害地には多くの被害者がいて、大切なものを失った方たちがいます。そういった方々のお気持ちを考えれば「楽しい」と言うことは、はばかられるような気がしていました。しかし、Mさんの一言で参加者が楽しむという姿勢も良いのではないかと思うようになりました。ボランティアが楽しければ「また行ってみよう」という気持ちにもなるから、自分のためになる。しかも、それが結果として現地の人のためにもなるのであれば、お互いにとって有意義なボランティアとなるのではないでしょうか。また、何より、現地のボランティアセンターの方々からとびきりのホスピタリテイーをいただきました。被災者であるはずのおじちゃんやおばちゃんがドリンクを笑顔で渡してくれたり、また来てなぁと声をかけてくれたりしました。私自身、こんなに、気持ちのいいボランティア先で作業させていただけるのであれば、また行きたいと思わずにはいられませんでした。皆さんはどう考えますか。「楽しいボランティア」、ありでしょうか。


そして、もう一つこのボランティアで大事なことを学びました。それは、リーダーシップを発揮することの難しさと大切さです。今回、私は自ら志願して10人チーム(お互い寄せ集めの知らない人同士のチーム)のリーダーをさせていただきました。そもそもボランティア初体験でしたので、右も左も分からず、つい自分のことで精一杯になっていました。それでも、チーム全員が道具集め、作業の確認、事後報告など、本来リーダーの仕事を僕に丁寧に説明しながら手伝ってくれました。特に、このような災害地域では一人一人が危機意識を持ち、全員が自分のすべきことを考えながら動くことが大事です。誰がリーダーであるということは関係ありません。受け身の姿勢でいるのではなく、一人ひとりが主体性を持って行動することが大事です。このことは私たちの日常生活にも言えることではないでしょうか。皆さんは、少なくとも何らかのスポーツやサークル、ゼミなどの組織に所属していると思います。あなたはリーダーの指示待ちの状態にはなっていないでしょうか?誰かがしてくれるかな、と人任せになってはいないでしょうか? 私は、一人一人が主体的に行動する重要さを、身を持って体感しました。簡単なことではないですが、そのような人が多いほどその組織は強力なものになると思います。


以上、私のボランテイア体験記でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。



T.S(学生スタッフ)

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