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コロナ禍によるICCラウンジの変化

更新日:2022年6月27日

H.T. (ICC学生スタッフリーダー)

 

3号館一階にあるICC(異文化交流センター)事務所には、ICCラウンジが隣接しています。入口が狭く外から中を覗きづらい空間ですが、現在はICCイベントの常連の方や学生スタッフ、そして初めて利用する学生も主に自習や食事スペースとして活用しています。2021年度春学期現在、ICCラウンジは知る人のみぞ知る秘密基地のような存在になっていますが、コロナが流行る前である2年前、そしてコロナ禍真っ只中である半年前のそれぞれの時期でICCラウンジは全く違った顔を見せていました。

 

2019年、2年前は私は学部1年生でした。当時私は英語を使いこなせること、留学生の友人をたくさん作ることに強いあこがれを抱いていました。そんな私にとって、当時のICCラウンジは非常に心強い味方でした。イベント開催場所の一つであったこともあり、常に国籍や文化等、様々なバックグラウンドを持つ学生がラウンジにいて会話を楽しんでいました。そこではイベントで仲良くなった友人同士が休憩していたり、思い切って初対面の人に話しかけている人もいました。私もイベント時や日常でICCラウンジを利用していた学生に話しかけ、中国語の課題を手伝ってくれる友人や日本語を教える友人など様々な交友関係を作ることができました。当時、ICCラウンジはこのような新しい出会いを求める学生にとって最適な場所でした。

 

そんな中、2020年2月ごろより、コロナウイルスが流行り始めました。2020年度春学期には、早稲田大学の全授業がオンライン化され、ICCラウンジも閉鎖されました。学生はICCラウンジに入室できず、ICCのイベントも約9割がオンラインで行われました。学生スタッフも在宅勤務体制となり、その後、その勤務体制が段階的に解除されて事務所に出校できるようになっても、対面での交流が推奨出来ない環境によりICCラウンジの学生利用の禁止は続き、2019年ののラウンジの面影はありませんでした。ラウンジのテーブルは12台から6台になり、一人用の机・椅子が、距離をとって並ぶ単なる自習スペースのようになってしまいました。

 

ICCラウンジの学生利用が段階的に解放されたのは、今年度の4月でした。利用者一人ひとりに対して検温をし、万が一の事態における利用者把握のために学生証の読み取りも行いました。また、この当時は利用人数も最大6名ほどで、2年前のラウンジの様子とは程遠いものでした。しかし、春学期が経過するにつれて対面授業も次々に再開し、ICCラウンジの利用者も少しずつ増えてきました。現在は複数の学生がオンライン授業を受けたり自習に活用したりしています。ただ、2年前の出会いを求めて、知らない人に話しかける、という光景は今もなお完全復活できておりません。それでも少しずつラウンジにも活気が戻ってきています。コロナの状況が徐々によくなり、ICCラウンジに新しい出会いと笑顔がどんどん戻ってくることを願ってやみません。


2021年7月現在のICCラウンジの様子。感染対策として除菌シート、アルコール消毒、 クリアボードが設置され、黙食は可能としています (image by ICC)

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