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Yuni

休息の場所、ハンガン


ハンガンの素敵な夜景(©Pixabay image)



韓国人の私が日本に留学して一番恋しかったのは、韓国料理・家族・友達でもないハンガン (漢江) でした。私は普段自然がそれほど好きではなかったので、本当にハンガンをこんなに恋しくなるとは想像もしませんでした。ハンガンを恋しがる自分の姿に、当初、馴染みを持てないでいました。

What's Han River (Han-gang)?


ハンガンは韓国の東と西を横切る韓国を代表する河川です。特に、漢江はかなり昔から非常に重要な川とされてきました。肥沃な土地だったため、農業に有利であり、韓国の主要河川として地理的にも西海岸の中国海上交易路を結ぶ水運交通の中心地でした。歴史的に見ても、誰が漢江流域を治めるかで国の隆盛が決まることもありました。今もハンガンは韓国人にとって多くの意味を持っており、1953年以降の大韓民国の急速な経済成長を「ハンガン(漢江)の奇跡」と呼ばれだりもしています。また、ソウルを含むいくつかの地域で、ハンガンの水を浄化し、飲み水としても活用しています。

特に、私が住んでいた韓国の首都、ソウルのあちこちには、ハンガン公園が造成されています。忙しい日常に疲れたソウルの人々に、ハンガンは憩いの場を提供してくれます。韓国ドラマで川を眺めながらござを敷いて出前を頼んで食べるシーンがよく出ますが、見た方がいらっしゃいますでしょうかね。この場面で出てくる川がハンガンです。私も天気の良い時間がある時に友達と近くのハンガン公園に行って、ハンガンの景色を楽しみながらチキンを注文したりしたのを覚えています。

韓国は出前文化が非常に発達しており、ハンガン公園でも出前を配達してもらうことができます。しかも、あまりにも多くの人が出前を注文するため、ハンガン公園には出前区域まで指定されています。配達員から電話が来たら、その配達区域に行って料理を受け取ることができます。また、ハンガンでしか食べられない特別な料理があります。それは「ハンガンラーメン」です。ハンガン公園のコンビニでインスタントラーメンを購入して、外のラーメン機械でお湯を注ぐと、すぐラーメンを作って食べることができます。あと、好みに合わせてチーズや卵などを買って入れて食べることもできます。カップラーメンとはまた違う魅力のハンガンラーメンはハンガンの醍醐味の一つです。

ハンガンで食べたチキンとトッポッキ (photo by author)



コロナが始まって行ける場所が一つ、二つとなくなり、人々はどんどんハンガンに集まりました。私も去年の夏休みに韓国に戻った時に、人数制限と時間制限で行く所がなくなるとハンガン公園に出向きましたが、その度にハンガンは人でいっぱいでした。 以前はじっと座って自然を眺めているだけでも癒しになるという感覚が分からなかったのですが、今はわかるような気がします。特に日が暮れる時のハンガンの景色は言葉で言い表せないほどの美しさです。また、ハンガン自体が与えてくれるヒーリングもあるのかと思いますが、世の中の喧騒から離れ、自然の音を聞きながら静かに物思いにふける時間は、忙しい現代社会に生きる人々にとって必要な憩いの時間ではないかと思います。もしかしたら私が懐かく思ったのは、愛する人たちと一緒に自然の中で楽しむ余裕と休息の時間だったのかもしれません。

ハンガン公園(photos by author)

今の私は自然の力を強く信じています。


休息が必要な時、しばらくの中断したい時、自然を眺めながら自分だけの時間を持つのはいかがでしょうか。私にとってハンガンがそうだったように、皆さんも自分だけの休息の場所があれば、私にも教えてください(笑)

そして、コロナが収まって、もし韓国に行くことになったら、ぜひハンガンに行ってみてください! あなたも、きっとその魅力にすっかりはまることでしょう!


ハンガン公園で撮った友達 (photo by author)

 Yuni(ICC Student Staff Leader)

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