こんにちは、SSLのアンです。
今年度(2021年)から、ようやく対面での授業が増えてきましたね。コロナのせいで一年間どこにも行けなかった私は、夏休みを利用して、京都旅行に行きました!
自分にとって、とっても充実した面白い旅だったので、ここで皆さんに共有したいと思います。
京都は私にとって聖地のようなところです。
渡日前に、NHKのBSプレミアムで放送された「京都人の密かな愉しみ」を観ました。ドキュメンタリーとドラマを織り交ぜながら、京都の生活文化を描く作品です。春の逢瀬川の桜、夏は川床料理、秋だったら紅葉、冬は暖かいお団子と蒸し寿司。将来に対して色々不安があったあの時分でしたが、それを観て非常に癒されました。日本に行ったらこんなところにも行けるよ‼と自分にこう言い聞かせました。
で、世界的にコロナがはやり、自宅待機三ヶ月。帰国して、自国滞在半年。なんだこの時間が止まるような大学生活。
そしてやっと!京都(と隣の奈良)に行くことができました。
1.京都旅行初日:醍醐寺の万灯会と餓鬼供養
宿泊先のホテルには、イベント紹介のチラシがたくさんありました。
そこで一番目立ったのが、醍醐寺の万灯会のチラシでした。
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最近、仏教美術にはまっている私にとって、醍醐寺は非常に馴染み深いところです。授業で何回も出てきましたし、国宝や重要文化財をたくさん所蔵しているだけではなく、そのお寺自体が世界文化遺産に登録されています。また桜の名所としても名高い場所です。
夏の時期だったので、桜とは残念ながら無縁でしたが、醍醐寺の年中行事において、極めて重要な万灯会を拝観できて、満ち足りた気分になりました。
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いよいよ着いた~
到着したのは18時半過ぎ。夏ですから、空がやや明るくて、ちょうどいい色になっている時間帯です。提灯が灯り始め、一日の仕事が終わった人々が家族を連れて山に。
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万灯会とは、懺悔のために灯明を準備して仏と菩薩に供養する法会です。贖罪の気持ちがある人や功徳を積みたい人は自分の名前を灯篭に書いて、菩薩や仏に奉じます。
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夜になると、餓鬼供養が始まります。
餓鬼というのは、仏教の「六道」の中の一つです。生前の悪行によって死後にこの道に落ちた人はいつも飢えと喉の渇きに苦しんでいるので、「餓鬼」と呼ばれています。徳を積みたい人はそういう餓鬼たちに食べ物の施しを与え、そのために餓鬼供養の法会があると言われています。
お坊さんはお経を唱えながら糧食を儀式として配ります(本当の食べ物を誰かに与えるわけではない)。私にとっては珍しい体験で、写真もいっぱい撮りました。
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2.二日目:清水寺、八坂神社と夜の伏見稲荷大社
で、二日目に訪問したところはあまりにも有名なので、詳しく説明する必要がないかなと思うのですが、その日の天気が良い意味で「やばすぎて」、心に深く印象が残っています…
清水寺に行くのは秋の時期が一番いいとよく聞きます。やはり紅葉が美しいからですね。
真夏は紅葉はなく、しかも暑いし、コロナのせいもあってか、旅人の姿もあまり見ませんでした。そのおかげで、いつも混んでいる二年坂・三年坂は、私の行った日は全然混んでいませんでした。
その日は蒸し暑く、雲がどんよりとしていましたが、雨が降る前に一気に清水寺に登りました。
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下り道で、時々、路傍の小さなお地蔵さんと出会いました。
石で作られていて、長い年月を経っていることが感じられ、ほとんどの石地蔵は輪郭線すら見えなくなってしまっていましたが、僅かに残る痕跡から、作り上げたときの表情を推測できました。
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清水寺から出て、八坂神社に立ち寄ったところで狐の嫁入りに見舞われました。
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本当は「伏見稲荷大社」でそれに遭ったらいいなと思っていたんだけど(何故って?稲荷神社といえば狐じゃん!)、特別な天気はいつもちょうどいいところ、ちょうどいい時間に来るわけがないですよね。
で、もともとは伏見稲荷大社に行く予定はなかったのですが、もしかすると、この雨は何かの知らせかもと思い、考えずに伏見稲荷大社へ出発!
着いたらもう19時半。千本鳥居の入り口前に到着したころには20時くらいになってしまっていました。
夜の山ってなんの光もなく、上までいくかどうか本当に迷ってしまいました。
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アン (ICC 学生スタッフリーダー)
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