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私の中の日本

オンライン・ライティングコンテストの優秀賞作品 Online Writing Contest 2nd Prize

by YANG Hang

Graduate School of Social Sciences


「日本」という概念は非常に広範的に、捉えることが難しいと思います。そのために、今回の作文で、私は日本に対する具体的な二つの理解を表して、「私の中の日本」というテーマで作文を作成します。


* * *


4年前、初めて成田空港に着いた時、面白いところを見つけた。到着した人に挨拶文字として、英語は「Welcome to Japan」。それに対して、日本語は「おかえりなさい」と表記された。その時、言葉意味の違いを発見したが、深く考えを全くできなかった。だが、先日、母国から日本に戻り、「おかえりなさい」を見ると、由来もなく感動が湧いて、「ただいま」と心の中で返答した。4年間の留学生活は、私をこの国との絆を深くして、「私の中の日本」も日々変わって行き成長している。


「私の中の日本」を考えると、まず脳に浮かぶ光景は川岸に満開している桜だ。微風は吹くと、花びらが舞い上がって、青空を極めて綺麗に踊った後、ひらひらと川の流れに漂っていく。行方も分からないが、少なくとも今輝いている。最初、日本にとって、「桜」が何故そんなに特別な存在であることも理解できなかった。だが、2年前、日本語学校の卒業式が終わってから、1人でまちを歩いて咲いている桜を見るとき、ようやく「桜」の意味がわかるようになった。人生はまさに桜のようなものだ。枯れることが最初から知っているが、それでも精一杯に咲いて、木から離れる際でも最も美しい姿で舞い落ちる。桜吹雪だ褒められる。1ヶ月後、桜が咲いた跡でも捉えられないが、世の中に与えた綺麗な記憶が永遠に失わなく、春の中に欠席できない存在である。桜がいつ咲く、いつ枯れる、精確な時間を知る人が誰でもいない。それも2人生において、出逢った人と離れた人と同然だ。いつから人が好きになる、いつから好きな人と別れる、これも永遠に知られないことだ。ただ、どの時も、最善な誠意を尽くせ、これも「一期一会」とつながっているのだ。これは「桜」が私に教えたことであり、「私の中の日本」は教えたことである。


「私の中の日本」を続いて考えると、思い付いたことは「伝統」である。日本という国を紹介する時、「現代」、「先進」等、どのくらい「新」を表せる形容詞があっても、「伝統」、「古い」、「渋い」という「旧」を表せる言葉も日本を代表できる形容詞である。現代的な繁華街を巡り、突然神社が発見できることが、日本にとって当たり前なことである。世の中はどのくらい騒いても、鳥居に入ると気が落ち着けて、心と会話ができるようになる。7、8月に入ると、真っ黒の夜空は華々しい花火の幕になり、幕の下に様々な模様の浴衣は夏の最も美しい風物詩の一つである。たすき鈴の音は情熱の人声と融合し、御神輿は人ごみの中で徐に進んでいく。このような景色は特に現代的な国の中で、非常に珍しいものである。また、日本の「伝統」は建築物や民俗文化財だけでなく、人々の考え方にも存在する。例えば、日本における「匠の力」である。職人たちはどのような小さいなことに対しても、工夫を惜しまずに真面目な態度を取り、ものづくりに敬意を持っている。このような精神は社会に影響を与えて、現在、「日本製」は既に高品質の代表として世界で認識されている。歴史や伝統を大切にしていて、伝統を守る国は「私の中の日本」であると思われる。


自文化視点から異文化の違いを体験し理解することが非常に意味深いことである。そのため、既に4年で日本で生活しているが、毎日もまだ「日本」に対する知見が次々と現れている。これからも新たな発見を楽しみにして、より「私の中の日本」を充実にしたいと思われる。

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