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迫真お散歩郚 囜内旅行の裏技

السلام عليكم !


最近アラビア語の勉匷をサボりがちな、ICC Student Staff LeaderSSLのレノィア(Levia)こずR.T.です。日々の孊習ず就掻に远われながら、残り少ない倧孊生掻を有益にするために図曞通で本を持っお知識を深め぀぀、時間をみ぀けおは趣味の氎族通巡りに没頭しおいたす。


さお、今回のブログのテヌマは、散歩です


みなさん、散歩は奜きですか私は倧奜きです。そもそも「散歩」ずは䜕かずいう定矩にもなりたすが、私にずっおの散歩ずは、日垞の䜙蚈なこずを䞀切考えず、ただただ景色を味わいながらのんびりず歩くこず。珟代瀟䌚においお、我々が「自然」だず思い蟌んでいるような手付かずの自然界はほずんど存圚せず、䜕かしらヒトの営みが関連した結果こそが自然ずしお存圚しおいたす。そのような自然、人間の営み、生きおいる実感、すべおを噛みしめお悠々ず歩いおいる瞬間が、私にずっおの最高の嚯楜だず考えおいたす。もちろん運動にもなりたすし、亀通費の節玄になるこずは、貧乏孊生にずっおもありがたいこずです。五䜓満足で自由に歩けるずいう倩運に感謝しながら、今日も今日ずでふらふらず歩き続けおいたす。


そういうわけで、私が蚪れたお散歩スポットのうち、むチオシのいく぀かを玹介したいず思いたす日本は興味深い地勢がいたるずころにあり、どこを歩いおも魅力的な景色が埅っおいるのですが、すべおを玹介するには䜙癜が足りたせん。そこで、いく぀かの芳点から総合的に評䟡しおピックアップし、私のむチオシお散歩スポットの魅力を語っおいきたいず思いたす。


念抌ししたすが、この文章はただのブログです単に、私の私による私のための備忘録でしかないのですが、もしよければ、みなさんの旅行の参考になればず思いたす。そしお䜕より、私は地質孊や工孊に぀いおは門倖挢の初心者でしかありたせん。所々間違った説明や奇劙な解釈を繰り出すかもしれたせんが、面癜半分に読んでいただければず思いたす。



富山県䞭新川郡立山町の䞭郚山岳囜立公園

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我が地元・富山県は自他共に認める田舎です。しかし、田舎であるずいうこずは、すなわち絶景のお散歩スポットを各地に抱えおいるずいうこずでもありたす。ずりわけ、富山湟ず立山連峰の颚景は筆舌に尜くしがたい矎しさがありたす。「䞖界で最も矎しい湟クラブ」ずいうNGOに認められた海が日本にはあり、日本䞉景の宮城県・束島湟ず京郜府・宮接湟、西海囜立公園は長厎県の九十九島、富士山を望む静岡県の駿河湟、そしお我らが富山湟が該圓したす。私はどれも蚪問したしたが、確かにそれぞれの良さがあるこずは間違いありたせん。それでも、やはりむチオシは富山湟です。碧い海ず癜く圩られた立山連峰のコントラストは、埗も蚀われぬ絶景でありたす。その立山連峰は、富山県のどこにいおもその姿を望める特別な存圚で、いわば富山県民の粟神的故郷です。お散歩したい気分になったずきは、その3000m玚の山々を、遠方からではなく間近に䜓感しに行きたしょう。


本日は電鉄富山駅からお散歩。富山地方鉄道は党長100kmを超える総延長を保有しおいる、呉東地域の人々には銎染み深い地域の足です。埀幎の党囜の列車を魔改造した車䞡が珟圹であったり、䞭小私鉄ながらダブルデッカヌ車䞡が走っおいたり、平野郚に凄たじい秘境駅があったりず、独特の雰囲気を味わえるこずが魅力です。たずは立山駅ぞ向かいたしょう。秋の収穫時期前の田畑が぀くる景芳は芋事な矎しさであり、䞀転しお山間郚に入るず、垞願寺川が぀くりだした倧迫力の溪谷が県前に珟れおきたす。ここたでは普通の鉄道旅ですが、この立山駅より先は雰囲気が䞀倉、䞖界有数の倧芏暡な山岳芳光ルヌトである「立山黒郚アルペンルヌト」ぞず突入です。


たずは、立山駅でケヌブルカヌに乗り換え。暙高475mの立山駅から暙高977mの矎女平駅ぞ、わずか7分で駆け䞊がりたす。ケヌブルカヌは日本党囜にありたすが、山岳地垯を旅行しおいるこずを感じさせる醍醐味のひず぀であり、私の倧奜物のひず぀です。この矎女平駅からは、高原バスぞず乗り換え。立山登山の玄関口である暙高2450mの宀堂たで、50分のバスの旅です。車窓からは富山県民には銎染み深い名所たち、すなわち称名滝や匥陀ヶ原、倩狗平が芋えたす。次第に怍生は高原のそれぞず倉化しおいき、郜垂の喧隒ずはかけ離れた幻想的な領域ぞず足を螏み入れおいくこずが実感できたす。宀堂に到着するず、3000mを超える雄倧な立山連峰が県前に聳え、圧倒的な迫力を感じずにはいられたせん。宀堂からはトロリヌバスやロヌプりェむ、ケヌブルカヌや路線バスを乗り継いでアルプスを瞊貫し、最終的には長野県倧町垂たで進むこずができたす。しかし、今日は県内の実家に垰らなければならない日垰り散歩なので、この宀堂呚蟺をゆっくり散策したしょう。


気になるスポットはいく぀かありたすが、たずはオススメされた散歩コヌスを進みたしょう。遊歩道に入っお芋えるハむマツ類の矀生は、高原地垯にいる実感を高めおくれるものです。この遊歩道のハむラむトずいえば、ミクリガ池やリンドり池などの火山湖矀。矎しい湖ず圧倒的な迫力の山々、そしお森林限界の高山怍物や動物たちを、五感で味わうこずができる堎所です。さらに足堎を眺めおみるず、安山岩質の火山岩。進入犁止の遊歩道の奥には、蒞気ず硫黄ガスが立ち蟌める地獄谷があり、たさにここが火山であるこずを我々に匷調しおいたす。氷河が぀くりだした地圢は矎しさず力匷さを兌ね備え、日本で唯䞀氷河が発芋された堎所でもあるず、目で芋お合点がいくものでありたす。こうした自然の颚景に満足するこずもさながら、この地に人びずが築き䞊げおきた文化の跡も、たた感動を䞎えおくれるものです。この地には叀くから立山暩珟信仰が根付き、倚くの修隓者たちが集たり登山道を敎備しおきたした。そのひず぀が「宀堂」であり、その他にも塚や祠も点圚しおいたす。先人たちの遺物に觊れ、圌らの感動を远䜓隓できるような、玠晎らしい散歩でありたした。



矀銬県甘楜郡䞋仁田町のクリッペ

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2020幎に攟送された地孊系テレビアニメ『恋する小惑星』を芳お以来、私は地質孊に興味を持っおいたす。自分の呚囲に満ち溢れおいる自然の芁玠ひず぀ひず぀に耳を傟けるこずができるようになり、散歩に行く際の芖野が広がった感芚が確かにありたす。私が地質の特城を孊ぶうえで重芁だず考えおいるのは、同じ性質の地質が連続する地質垯や局矀の存圚です。これらの特城を少しず぀本や資料で孊び、珟地で確認し、身に付けおいく。ずりわけ、フォッサマグナず䞭倮構造線は、最䜎限理解しおおきたい芁玠だず考え、しばしば芳察に出かけおいたす。ずはいえ、やはり門倖挢の身である私にずっおは、ずおも難しい孊問にあるこずは倉わりありたせん 。苊悶しながら、今日も今日ずで珟地調査に向かいたしょう。


本日は高厎駅からお散歩。賑やかな高厎駅のホヌムの䞀番隅に、小さなロヌカル線のホヌムがありたす。この䞊信電鉄は高厎垂ず甘楜郡䞋仁田町を結ぶロヌカル線で、路線党長は玄34km。たさに田舎の鉄道ずいった車窓が続く路線ですが、沿線には䞖界遺産・富岡補糞堎ず絹産業遺産矀を抱えおおり、なかなかの知名床を誇っおいたす。富岡補糞堎には埌ほど行くずしお、たずは終点の䞋仁田駅に向かいたしょう。か぀おの沿線蚈画や貚物取扱の歎史を感じさせる、広々ずしたタヌミナル駅です。ありがたいこずに、本駅からは無料の自転車貞出を行っおいるずのこずなので、それを借りおお散歩開始です。


さお、今回の旅の目的地は特に定めおいたせん。この䞋仁田町党域は「䞋仁田ゞオパヌク」に指定されおおり、至る所で地質孊的に興味深いものを芳察するこずができるず聞いおいたした。案内板を頌りに、気になる地圢をふらふらず芳察しに行こうずいうわけです。ずはいっおも、繰り返しになりたすが、私は地質孊に぀いおはド玠人です。たずは必芁な事前知識を、䞋仁田町自然史通で孊びたしょう。本通は廃校ずなった小孊校を改装した斜蚭であり、その雰囲気の良さもさるこずながら、通内の展瀺内容ずその工倫が玠晎らしい。䞀目芋ただけで䌝わっおくる、入通料200円ずは思えないほどの高いクオリティの展瀺に興奮を抑えきれたせん。第䞀に埗た知識ずしお、町の䞭心地を東西に分断するかたちで倧きな断局が暪切っおおり、その南北で地質が党く異なっおいるそう。これこそが䞭倮構造線であり、その南瞁地域に分垃する䞉波川倉性垯の緑色結晶片岩、いわゆる青岩が顕著に露出しおいるずのこず。そしお、䞉波川垯の岩石は海溝の沈み蟌み垯にある堆積物が倧陞地殻に付加されず、さらに深く沈み蟌んで䜎枩高圧の倉成䜜甚を受けた岩石です。すなわち、同地には付加䜓や花厗岩のみならず、か぀おの海の名残であった地局、たずえば海成堆積岩や石灰岩ブロック、さらには化石たで産出するずのこずで、非垞に皀な地質であるずいうこずが䌝わっおきたす。極め぀けは、鏑川沿いに芋えおいた倧厩山ずいう特城的な倖芳の山、これらがクリッペ根なし山ずいう地圢であるずのこず。簡単に蚀うず、山が別の堎所から移動しおこの堎所にやっお来お、さらにその䞋郚が河川の䜜甚で浞食されおできた地圢です。理論だけでは信じがたいですが、付近にはその蚌拠ずなる露頭があるそうです。気になりたすね


以䞊、十分な知識を詰め蟌みたしたので、盎接珟地で、五感で䜓隓しに行きたしょう。小孊校跡から川蟺に降りおすぐ、件の露頭がお出迎えです。ここが根なし山の境界線ずのこずで、呚囲の穏やかな自然環境も盞たっお埗も蚀われぬ興奮を感じたす。付近の青岩公園では、緑色結晶片岩が顕著に露出しおおり、写真で芋るよりもずっず青く、独特の景芳を圢成しおいたす。しかしながらしかし、そのほかにも断局など有名な露頭を芳察したしたが、珟時点での私の胜力ではよくわからないですね 。知識䞍足ず経隓䞍足を実感するこずができた、よいフィヌルドワヌクでありたした。



兵庫県朝来垂の生野銀山

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兵庫県ずいえば、やはり150䞇郜垂である神戞垂や、䞖界遺産姫路城を有する姫路垂がある、瀬戞内偎のむメヌゞが匷いかもしれたせん。しかし兵庫県は南北に倧きく、北には日本海、䞭倮には䞭囜山地を構えお南には瀬戞内海ず接しお淡路島もその県域に含んでおり、「ヒョヌゎスラノィア」ず揶揄されるほど地域ごずの個性差が倧きいず蚀われおいたす。旧什制囜䞋では摂接囜、䞹波囜、播磚囜、䜆銬囜、淡路囜、備前囜、矎䜜囜がその領域にあり、珟圚では10の出先機関のもず41の行政自治䜓がありたす。瀬戞内海から䞭囜山地ぞ向かっおいくず埐々にその光景は田舎のそれずなっおいき、郜垂郚の喧隒から離れた雄倧な自然を䜓感するこずができたす。今回行くのは兵庫県の心臓郚、姫路垂を河口に持぀垂川の䞊流域です。


本日は生野駅からお散歩。朝来垂の芳光案内所でレンタサむクルを借り、オオサンショりりオが生息しおいるずいう枅流・垂川の付近を進んでいきたしょう。しかし、真倏の昌の炎倩䞋、穏やかな川沿いを自転車で進んでいるずいっおも、暑くお仕方がありたせん。暑さの鬱憀を矎しい景色で癒し぀぀、寺瀟が倚く立぀䌝統的な町䞊みを抜けた先には、埐々に鉱山関連の斜蚭が目に付くようになりたす。それもそのはず、この生野のたちの発展には鉱山が重芁な圹割を果たしたした。さあ最埌の登り坂を螏砎し、目的地である史跡生野銀山ぞ到着です。生野銀山は倧同2幎(807幎)に銀が出たず䌝えられる叀い由来をもち、織豊期の本栌的な発掘を経お、江戞時代には幕府の倩領ずなりその財政を支えおきたした。明治元幎(1868幎)には初の官営鉱山ずなり近代にかけおの日本の発展を長らく掚し進めおきたしたが、昭和48幎(1973幎)に閉山。その遺構が珟圚では芳光坑道ずしお敎備され、その歎史ず文化を今に䌝えおいるわけです。


いざ入掞 の前に腹ごしらえをしたしょう。炎倩䞋でのサむクリングは、さすがに䜓力を䜿いたした。芳光鉱山に来たのは、半幎ほど前に愛媛県新居浜垂にある別子銅山を蚪問しお以来のこずで、うどんを食べながら想い出に浞りたす。あの時はカレヌうどんでしたが、今日は山菜うどんの気分。やはり、鉱山はうどんに限りたす。さお、入掞したしょう、目の前の山䜓にレンガ造りの隧道が穿たれ、そこから党長1km近い坑道を歩くこずができたす。坑道内の気枩は10℃前埌ず非垞に寒く、倖気枩ずの枩床差ず盞たっお寒くお仕方がありたせん。しかしそれも䞀興、非日垞的な坑内の情景は私の気持ちを昂らせたす。倧迫力の自然の創造ず、それに果敢に挑んだ先人たちの歎史を目の圓たりにし、独り埗も蚀われぬ感動を芚えたず蚘憶しおいたす。さたざたな展瀺ず独特な光景がずっず広がっおいお、文字に起こすこずは難しいですが、神秘的な40分間の䜓隓でありたした。さお、坑口脇からは埌背の山間ぞ分け入るこずができ、そこにも鉱山遺跡があるずのこず。せっかくなので進んでみるず、静かな ず思いきや、節足動物たちの呜の脈動に恐れおののくほどに虫が倚くおセミたちの合唱も隒がしく、心穏やかではありたせん。倧芏暡な露倩掘の跡や顕著な断局の露出局は興味をそそられるものでありたしたが、䞀目芋おそそくさず螵を返しおしたいたした。これはこれで、忘れられない倏の想い出ずなりたした。



千葉県垂原垂の川廻し

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千葉県の人口は北郚の平野郚に集䞭しおおり、房総半島䞭南郚に行くず兞型的な田舎の颚景を垣間芋るこずができたす。その䞭でも䞊総䞘陵の地圢は特城的で、激しく蛇行する逊老川や小櫃川の氟濫地が河岞段䞘ず谷底平野を圢成し、日本で最も平均暙高が䜎い郜道府県ながらも、随所で玠敵な峡谷地圢ずその高䜎差を味わうこずができたす。地質孊的にはフォッサマグナ内にある新しい地局で、曎新䞖䞭期ごろに堆積した海底堆積物が䌊豆匧の衝突にずもない倧芏暡に隆起したために、露頭では砂泥互局が明瞭に芳察できたす。このような興味深い地勢の䞭で人々は生掻を営んできたわけですが、そこにさらに人々が手を加えるこずで、日本でも房総半島にしか䟋のない地圢が生み出されるこずずなりたした。


本日は倧原駅からお散歩。JR東日本の路線はこの先も房総半島を海沿いに䞀呚するかたちで䌞び続けおいたすが、䞀方で房総半島を暪断するロヌカル線もありたす。そのひず぀はいすみ鉄道、新宿から特急で1時間ちょっずずは思えない堎所に、䞀時代前のディヌれル車が走っおいたす。長閑な田園颚景を走っお数十分、すれ違い埅ちの停車䞭に面癜い光景を目撃したした。地元の商工䌚の方が駅匁ずポップコヌンを販売しに、わざわざ車内たでやっお来たのです。この日は明らかに芳光客が倚い車内のようすではありたしたが、こうした地元の暖かさに觊れるず思わず嬉しくなっおしたいたす。鉄道が亀通の芇者であったのは前䞖玀のこずで、いたでは各地で廃線が盞次いでいるこずは事実です。しかし、鉄道を䞭心に発展したたちの歎史があり、地元の人の足ずしお掻躍しおいるいたを芋るず、末氞く存続しおほしいず感じたした。


前眮きが長くなりたしたが、いすみ鉄道から乗り換えお小湊鉄道逊老枓谷駅に到着。自転車を借り、南に3㎞ほど歩みを進め目的地ぞず向かいたす。自転車でのがるにはそれなりにしんどい募配であり、壮絶な段䞘地圢が県前に広がっおいるずいうこずを感じずにはいられたせん。川面ぞず䞋っおいき、その創造䞻である逊老川ずご察面。深い谷の䞭に流れる枅流の情景、実に玠晎らしいです。さお、川沿いの遊歩道を歩いおしばらくの堎所に、目的の物件がありたす。ここが匘文掞跡、䞊総䞘陵に点圚する特有の地圢川廻しがか぀お存圚した堎所です。川廻しずは、簡単に蚀えば川のトンネルです。より詳しく蚀うず、河川の蛇行の進行に䌎っおおこる珟象で、川の蛇行が極限たで達した堎合にそのくびれ郚分がちぎれ、バむパス状に短く぀ながっおしたう自然発生的なパタヌンず、曲流の進んだ地圢を利甚し、くびれ郚をバむパスずしお぀ないでしたう人工的なパタヌンずがありたす。特に興味深いのは埌者のケヌスで、人々が生掻を営む䞭でその䟿宜のため、柔らかな砂泥質の地盀ず比范的緩やかな川の流れずいう自然の条件をうたく掻かしお創り出した地圢であるのです。その䞭でも匘文掞の川廻しは倧芏暡なもので、逊老川の支流である筒森川を短絡するために掘削されたした。しかしその䞊郚が厩萜したこずで、珟圚では、単に枓谷の䞭にある川の分流点のようになっおいたす。これはこれで迫力のある光景ではあるのですが、やはり珟圹の川廻しも芋おみたい


ずいうこずで、再び小湊鉄道に乗り月厎駅で䞋車。チバニアンの暡匏地があるずいうこずなので、たずはそちらに向かっお地磁気の逆転局を堪胜。地質・゚モ颚景でした。さお、駅偎に螵を返し、玠敵な手圫り隧道を通っお劂䜕にもな森の䞭に突入。この林道沿いに件の川廻しの入口があるずいうこずを、ご近所のおばさたから䌺いたした。そこそこ迷い぀぀、小さな匵玙を発芋。「里山のパワヌスポット 浊癜川のドンドン」 。ただの藪じゃないか 。山蛭に怯え぀぀、蜍も芋えない堎所をなんずか掻き分けお進んでくこずにしたす。埐々に氎音が倧きくなり、䞍安が期埅を䞊たっおテンションは高たっおいくばかり。最埌に竹藪を突砎しお、ようやく川岞に到着。県前の光景は、今たでに芋たこずがない類のものです。先ほどたで歩いおいた林道、その隣には小湊鉄道の線路が走っおいるのですが、その盎䞋をたさに川廻しの隧道が貫通しおいたす。その反察偎には、ありきたりずいうには勿䜓ないほどの枅流ず枓谷の矎しさ。あたりにも異色な川廻しの姿ず氎流の蜟音は、私に興奮を䞎えおやみたせん。い぀たでも芋おいたいず思えるような、唯䞀無二の玠晎らしい景色でありたした



埳島県吉野川垂の善入寺島ず朜氎橋

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埳島県を東西に流れる吉野川は日本䞉倧暎れ川にも数えられる倧河川で、流路延長194km、流路面積3750㎢、河口近くにあるケヌブルむグレット構造で有名な阿波しらさぎ倧橋付近に行くず、その川幅の倧きさにも驚かされたす。たた、埳島県の地図を眺めるずよくわかりたすが、埳島県は䞀郚の海岞沿いを陀いお吉野川沿いに垂街地が集䞭しおおり、たさに恵みの川ずいった印象を受けたす。しかし、しばし教科曞などでも目にするように、日本の川は流れが非垞に急です。吉野川ほどの倧河川ずもなるず、人々は䞀方で氎害ず戊い続けるこずずなり、干拓事業や堀防蚭眮、珟圚では亀通の䟿のための橋梁建蚭など、川沿いを歩くたびにさたざたな戊いの歎史を芋お取るこずができたす。そんな吉野川にはるばるやっおきた理由は、ある特城的な「橋」を芋に行くためです。


本日は埳島駅からお散歩。お台堎からの船旅の興奮が冷めない䞭、埳島線の特急に乗り、阿波川島駅で䞋車。駅近くには埩元倩守閣の川島城があり、たちの雰囲気は穏やかな城䞋町ずいったようす。川島城を暪目に盎進しおしばらくするず、倧きな堀防の向こうには蛇行する倧迫力の吉野川が芋えたす。そしお、察岞には阿波垂の街䞊みを望む䞀方で、正面には吉野川を堰き止めるかたちで広倧な川䞭島が。この善入寺島は日本最倧の川䞭島、あるいは䞭州ず呌ばれる地圢で、䞊流から運び蟌たれた土砂が川の䞭で堆積しお島状の土地を圢成しおいたす。かすかすじゃないです本日の目的地は、この善入寺島を結ぶあたりにも特城的な橋、川島橋です。橋を䞀目芋おわかるその特城は、欄干がないこず。こうした圢匏の橋は、我々がむメヌゞする通垞の橋、すなわち氞久橋ず察矩的に沈䞋橋・流れ橋などず呌ばれ、増氎時には川の流れずずもに流されるこずを前提ずしおいるずいう、実に朔い構造をしおいたす。珟代でもしばしば措氎時に氞久橋が流されおいるずいうニュヌスを目にするこずがありたすが、そもそも土朚技術が未熟な時代には措氎に耐えられる橋を造るこずは難しく、再建の容易さや費甚の䜎廉さも含めお、こうした圢匏での架橋が広く行われおきたした。どうやら四囜にはこうした沈䞋橋が散圚しおいるらしく、次の日に高知県の四䞇十川を散歩しに行った際も、同様の橋たちず出䌚うこずずなりたす。たた、「沈䞋橋」の呌称には地方差が倧きく、沈䞋橋は特に高知県、党囜的には朜氎橋や朜り橋が䞀般的で、関東では冠氎橋や地獄橋ずも呌ばれたす。


いざ枡橋蚀うたでもなくずおも狭く長い橋で、車䞀台がなんずかすれ違える皋床の広さしかありたせん。途䞭にある埅避所は自動車ではなく歩行者・自転車甚のものであり、察向車がいる堎合は枡橋前に確認しお退避しおいる光景を目にしたした。予想以䞊に亀通量が倚く驚いたのですが、どうやら第10番札所切幡寺ず第11番札所藀井寺のお遍路道ずなっおいるずのこずで、ただただ珟圹ずしお掻躍しおいるようです。そしおなにより、欄干なしの橋で吉野川ほどの倧河川を枡るずいう経隓は、独特の興奮を芚えたす。目の前に迫る河川の流れ、垣間芋える人の営みず、そこに足を螏み入れるずいう非日垞さ。近幎では朜氎橋から氞久橋ぞの付け替えが進んでいるずの話をよく耳にしたす。ぜひ、みなさんの近所の朜氎橋がなくなっおしたう前に、この感動を味わっおみおください



奈良県高垂郡明日銙村の叀代遺跡

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奈良県の飛鳥は、日本史に興味のある人ならば誰でも知っおいる、叀代日本の䞭心地のひず぀です。か぀おの郜がこの地に蚭けられ、有力者たちが造った寺瀟や墓は今もなお残っおおり、さらには歎史を動かしたような政治的事件の舞台ずもなっおいたす。かねおからの歎史奜きである私は、この飛鳥の地をじっくり旅したいず考えおいたのですが、なかなか機䌚がありたせんでした。しかし、聖埳倪子1400幎遠忌である2021幎、近畿䞀垯にある聖埳倪子ゆかりの寺院をぜひずも蚪問したい、それならば飛鳥のロマンをも味わいに行こう。そう思い至ったわけです。


今床は近鉄飛鳥駅からお散歩。あさむチで自転車を借りに来た平日の明日銙村、人の埀来はほずんどなく、実に閑静な雰囲気です。たずは進路を南に向け、かの有名なキトラ叀墳を芋に行きたす。いきなりの登り坂で汗をかき、しかも道に迷っお冷や汗もかきたした。キトラ叀墳の壁画は東京囜立博物通での特別展で芋たこずがあり、実に7幎ぶりの再䌚です。芳光客も修孊旅行生も遠足孊生もほずんどいないラッキヌな日で、ゆっくりず展瀺や解説を眺めるこずができたした。さお次は、同じく有名な壁画叀墳である高束塚叀墳ぞ。確かに、歎史奜きずしおは「教科曞に茉っおいたあれを芋たい」ずいう理由から叀跡を蚪問するこずはしばしばありたす。しかしその䞀方で、叀跡ずはすなわち歎史遺産の維持・保存のための最前線でもありたす。こうした認識は、ただただ歎史の本を読んでいるだけだずしばし忘れおしたうこずですが、この高束塚叀墳では、そうした保存掻動の難しさず取り組みの倧切さを実感するこずができる、玠晎らしい展瀺内容よい経隓でありたした。


それでは、たた自転車をこいで次の目的地ぞ。長閑な田園颚景を眺めながら、聖埳倪子に瞁のある橘寺ぞ向かいたす。道䞭にはそれなりに小高い盛土やちょっずした林があり、どれも叀墳に芋えおきおしたうので䞍思議です。埮高地に立぀橘寺は聖埳倪子生誕の地ずされおおり、こちらも穏やかな雰囲気に矎しくも壮健なお堂が立ち䞊んでいたす。連日の聖埳倪子の足跡巡りで心の仏道が昂る䞭、ご本尊ず察面し厳かなお堂の雰囲気を独り占めできるのは、田舎旅の醍醐味でもありたす。さお、橘寺から南に䞋っおしばらく、巊手には甘暫䞘を望む地に、飛鳥板蓋宮跡地がありたす。今日では本圓に跡地でしかありたせんが、ここがたさに叀代日本の䞭心地であり、乙巳の倉が起きた歎史的な堎所です。数癟メヌトル先の蘇我入鹿銖塚を芋お、そうした歎史ロマンの実感がいっそうこみ䞊げおきたした。その銖塚から振り返っお、我が囜最叀の仏像が安眮されおいる飛鳥寺を蚪問したす。その釈迊劂来像の趣ずいったら、筆舌に尜くしがたい玠晎らしさであり、私の心をもこの地に掎んでいきたした。


お昌ご飯の時間です。やはり田舎はうどんに限りたす。名物の葛逅も食べたす。人生初の葛逅、独特の食感を楜したせおいただきたした。せっかくなので゜フトクリヌムも食べちゃいたしょう。むチゎの季節を感じる、よいむチゎ味でした。さお、奈良文化財研究所飛鳥資料通で知識を深めたのち、再び南ぞず歩みを進めたす。かねおから気になっおいた石舞台叀墳の䜇たいは、こちらもたた別の皮類の感動を䜓隓するこずができたした。ここで垰途に就こうかず思ったのですが、看板には棚田の案内が。せせらぎの氎の音に誘われお、さらに自転車をこいで棚田たで足を運びたした。道䞭にはさたざたな塚や祠などがあり、盆地から山間郚ぞ分け入る地に残る蟲耕習俗は、長きにわたる人間ず自然ずの぀ながりを実感させる矎しさでした。改めお歎史の奥深さを䜓感するこずができる、よい旅ずなりたした。



埌玉県秩父垂・秩父郡長瀞町の荒川䞊流域

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氎の流れずいうものは本圓に䞍思議です。時ずしお柔らかく時ずしお力匷く、生物の生呜維持には必芁䞍可欠な恵みである䞀方、荒々しい氎の勢いは神の劂く倧地を削り、たた創り出しおきたした。私が最も奜きな音、氎が絶え間なく流れる音は、「癒し」を感じさせるほどの矎しい音色をもっおいたす。さお、囜土地理院「日本の兞型地圢に぀いお」の「河川の䜜甚による地圢」のペヌゞを芋るず、我が囜にある河川地圢の特城ずその分垃がわかりやすく敎理されおいたすので、ぜひ䞀読を。今日も今日ずで地理院地図ずにらめっこしおいるず、興味深い地圢を発芋。先ほどのりェブペヌゞでいうず、「河川の䜜甚による地圢」が集䞭しおいる䞀垯です。盎接確かめに行かなくおは。


本日は寄居駅からお散歩。ここで秩父鉄道に乗り換えお、䞉峰口駅方面ぞ向かいたす。埌玉県の秩父ずいえば、いたでこそ名の知れた関東圏の田舎であり、東京郜心からアクセスが容易なこずから、䌑日はい぀も賑わっおいる印象を受けたす。事実、秩父鉄道の車内もロヌカル鉄道ずは思えぬほどの賑わいを芋せおおり、䌑日のハむキングずいった装いの方々がちらほら。激しく蛇行する荒川沿いに走るこの路線は、実際に䜕ずも蚀えぬ田舎の穏やかさが玠敵であり、いたでも蒞気機関車が走るこずもあるそうです。さお、秩父鉄道芪錻駅で䞋車。䞋車したのは私ひずり、長閑な田舎駅の趣は私のテンションを高めたす。奥に芋えるのは埌玉県有数の名峰である歊甲山で、完膚なきたでに山䜓を砎壊された、明らかな石灰岩の採掘跡は、新期県・糞魚川垂や倧分県・接久芋垂で芋た光景ず同じ類のものです。それはそれずしお、せっかく川に来たのだから、川に行きたしょう。荒川沿いの河川敷は䞉波川倉成垯の顕著な露出がみられる堎所であり、特城的な結晶片岩が至る所に確認できたす。有名なのはこちら、玅簟石片岩。マンガンを含むチャヌトなどからできた深玅色の矎しい鉱物で、䞖界的にも珍しい岩石です。呚囲には甌穎も散芋されたす。地質孊的に芋おも満足床の高い堎所ですが、そんな孊問的な知識を吹き飛ばしおしたうほどの、いい景色。正面に芋える秩父鉄道の橋梁は、荒川に映える矎しい情景でありたした。氎の音に耳を傟けながら、岩の䞊に座っお数十分の䌑憩。䜕ものにも代えがたい、すがすがしい気分を味わうこずができたした。


しばし歩いお、埌玉県立自然の博物通に到着。廉䟡で䞭芏暡な博物通ながら驚くほどクオリティが高く、秩父䞀垯の地質や埌玉県の地勢などを幅広く孊ぶこずができたした。䜕床も本ブログ䞊で述べおいる通り、知識があるかないかで䞖界の芋え方は倧きく倉わっおきたす。こうした地域の博物通は、痒い所に手が届くような展瀺がされおいるこずが倚いので、オススメです。さお、満足な気持ちず新たな知識をもっお、再び荒川河川敷を歩きたす。転がっおいる岩石は河川域特有の䞞みを垯びたものがほずんどですが、先ほどの河川敷よりもひず぀ひず぀の岩が倧きく、たた氎がいっそう足堎を狭めおいお非垞に歩きにくい。蜍のない藪の䞭を、ごろごろずした岩石ずいう危険の䞊で歩き続けるものですから、倏に近づく快晎の䞋、虫陀けスプレヌを持たずに来るべき堎所ではないず痛感したす。早々に諊めお「道」のある堎所たで匕き返し、かの有名な長瀞枓谷に到着。荒川の蛇行ず露出する独特な倖芳の岩石は、埗も蚀われぬ自然の劙を惹起させるものでありたした。関東圏にある、実によい田舎の情景を䜓隓するこずができる䞀日でした。



北海道川䞊郡匟子屈町の掻火山

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火山ずは、地殻深郚のマグマが噎出するこずによっおできる特城的な地圢であり、盛り䞊がった「山」ばかりを指すものではありたせん。前述の「日本の兞型地圢に぀いお」の「火山の掻動による地圢」のペヌゞには、火山が創り出した特城的な地圢が敎理しお分類されおいたすので、必芋です。さお、地球の構造䞊火山の存圚する堎所は限られおおり、日本はプレヌトの沈み蟌み垯にあるこずから、火山が集䞭しお分垃しおいたす。長い地球䞊の歎史の䞭で、さたざたな火山が生たれ死んでいったのですが、気象庁によるず、珟圚我が囜には111の掻火山があり、その定矩は「抂ね過去1䞇幎以内に噎火した火山及び珟圚掻発な噎気掻動のある火山」ずしおいたす。そんな火山は、人類に恵みを䞎える䞀方で臎呜的な恐怖をももたらすものであり、我々の自然芳に根付き、珟圚でも実䜓ずしお存圚しおいるわけです。そしお、今回蚪れるのは、駅チカの火山物件です。


本日は川湯枩泉駅からお散歩。川湯枩泉駅のある釧網本線は網走ず釧路を繋ぐ路線であり、その車窓は颚光明媚の䞀蚀。オホヌツクを望み、䞖界遺産知床半島を間近に控え、そしおもう少し進めば、かの有名な釧路湿原に突入したす。穏やかな景色に魅せられお、田舎の無人駅に降り立ちたす。駅前にはいく぀か人家はあれど、人の埀来は皆無です。ただただ倏の暑さが残る時期でしたが、あいにくの雚のせいで寒さを感じたす。なにより、北海道を散歩する際は、い぀もクマの恐怖に怯えるものです。倚少の䞍安を感じながら2kmほど歩いおいるず、い぀しか景色は䞀倉。暙高500m皋床の地点にいながら、怍生が高山怍物のそれで、ハむマツの矀生が私の行く手を拒みたす。そしおその奥には、噎煙を攟぀独特の山䜓が存圚感を䞻匵しおいたす。これが今回の目的地、掻火山のアトサヌプリです。その名前はアむヌ語で「裞の山」を意味するようで、文字通り山䜓付近の草本は息絶え、安山岩気質の山䜓に硫黄の薄化粧ず溢れ出す熱湯を確認するこずができたす。第四期の新しい火山でありそれほどの倧きさはないですが、曇倩の空暡様ずあわせお、埗も蚀われぬ䞍気味さを感じたす。このアトサヌプリは、掻火山のうち「火山防灜のために監芖・芳枬䜓制の充実等が必芁な火山」ずしお遞定された、防灜の芳点から特に留意すべき50火山のひず぀であり、たさに地球の脈動が感じられるスポットであるのです。


せっかくなので接近近づけば近づくほど、硫黄のニオむは増すばかり。なるほど、この硫黄の毒性こそが土壌を酞性化させ、怍生を倉貌させた䞻因のようです。そしお、随所から湧いおいる熱湯は、たったりできる「枩泉」ずは䌌぀かないほどの熱気で火傷しそうです。実際に手を近づけおみたずころ、熱さは70℃以䞊80℃以䞋くらいはありたした。さらに振り返っお呚囲を芋枡すず、巊手には屈斜路湖、党䜓ずしお緩やかな凹地状の地圢を芳察するこずができたす。これこそが火山掻動が生み出した地圢、カルデラです。この屈斜路カルデラは日本䞀倧きいカルデラであるずのこずで、東西に玄26km、南北に玄20kmず、ずお぀もない迫力です。そろそろ冷えおきたので、しばらく川湯枩泉の垂街地に向かっお歩き、足湯に぀かりたす。この足湯も、たさに火山がもたらした恵みであるず思うず、䜓の芯たで枩たるずいうものです。地球ず火山のも぀そのパワヌの倧きさを実感できる、いい散歩でありたした。



茚城県南東郚の霞ヶ浊

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「日本䞀の○○」ずいうのはよく耳にしたすが、「日本で二番目の○○」になった途端、急に知名床が䞋がりたす。ここで「日本で五番目の○○」くらいたで知っおおくこずで、友人ずドラむブに行ったずきにマりントをずるこずができるので、倧倉オススメです。今回私が玹介するのは、「日本で二番目に倧きい湖」である霞ヶ浊です。私個人の印象ですが、関東圏にあっお郜心からすぐのアクセスでありながら、茚城県民以倖の知名床が壊滅的に䜎いように思われたす。その霞ヶ浊は茚城県南東郚に䜍眮し、茚城県党䜓の䞉分の䞀を占める流域面積をも぀巚倧な湖です。ちなみに、日本の湖の倧きさランキングは、䞀䜍が琵琶湖滋賀県、䞉䜍がサロマ湖北海道、四䜍が猪苗代湖犏島県、五䜍が䞭海島根県・鳥取県、六䜍が屈斜路湖北海道、䞃䜍が宍道湖島根県 ず続きたす。このうち、かねおからの湖倧奜き䟍である私は、すでに霞ヶ浊ずサロマ湖以倖は螏砎しおおり、サロマ湖も近いうちに行く予定であったこずから、ぜひ霞ヶ浊を堪胜しおみようず思い立ったわけです。


本日は土浊駅からお散歩。特急も停車する立掟な駅ず駅前の賑わいからは、ここが県南地域の䞭心地であるこずを窺い知るこずができたす。たずは芳光協䌚に行き、1日1000円でクロスバむクをレンタル。茚城県には「぀くば霞ヶ浊りんりんロヌド」ずいうサむクリングロヌドが敎備されおおり、ずりわけ霞ヶ浊ルヌトは湖岞沿いに平坊な道が続いおいるずいうこずで、サむクリストたちからも人気なのだそう。そんな噂を耳にしたので、今回は霞ヶ浊「ほが」自転車で1週に挑戊したす。非電動で100㎞近くものサむクリング、はたしお完走できるのかどうか䞍安ですが、9:00スタヌトで、17:00たでの垰還を目暙に歩みを進めたす。芳光協䌚から湖沿いに向かっおすぐ、湖畔沿いに延びる件のりんりんロヌドが出珟。初めお目にした、朝の快晎の霞ヶ浊は、今でも瞌の裏に焌き付いおいるほどの矎しい景色でした。そんな矎しい景色は右手に、巊手には䞀面のレンコン畑ずゆるやかな段䞘局を芋ながら、しばし自転車をこぎたす。進行方向を瀺す青色矢印ず500mごずの距離蚈があるこずで、道に迷うこずはないのだずいう、倧きな安心感を䞎えおくれたす。スタヌト地点から20㎞ほど、今回のサむクリングの目的地のひず぀「かすみがうら垂氎族通」に到着。今たで巡った氎族通の䞭では間違いなく最小の芏暡でしたが、高い満足感を埗られる展瀺内容でした。閑話䌑題、氎族通からさらに歩を進むず、前方に霞ヶ浊倧橋が出珟。霞ヶ浊を短絡しおいる橋梁のひず぀で、かすみがうら垂ず行方垂を結んでいたす。霞ヶ浊の北のほう、すなわち石岡偎ぞ進たないこずには真に「霞ヶ浊1週した」ず自慢できないのですが、時間も心配なので、今回はしぶしぶ橋を枡りたしょう 。ここで進路は東向きから南向きに倉わり、朮来垂方面ぞず向かいたす。そしお気づいた、巊手に芋える特城的な二ツ山の山䜓。茚城県民心の象城である筑波山が湖越しに芋える景色は、たさに絶景ず評するほかありたせん。


しかし、そんな絶景を味わっおいる䜙裕があるのもここたで。朮来垂を通過しお皲敷垂に入り、進路を西に向け始めおからは、疲劎を明らかに意識し始めるようになりたす。䜕よりも、ただ50㎞以䞊もいるずいう無慈悲な事実は、さらに私の疲劎感を増倧させたす。すでに棒になった足を叩き぀぀、ひたすら自転車をこぎ続けお、矎浊村、阿芋町ぞ。い぀の間にか日も萜ち始め、霞ヶ浊は倕焌けの情景ぞず倉わっおいたした。どんなに矎しい景色を芋おも、疲劎のせいで「いい景色だナア」以倖の感想ず蚘憶がありたせん。そしお7時間ぶりに戻っおきた土浊垂の垂街地は、達成感に疲劎が入り混じったせいか、朝芋たそれずは違っおいたした。完走した感想ですが、よい景色で走りやすい道ながら、初心者が日垰りでやるにはキツむ距離だず感じたした。垰りは取手垂にあるスヌパヌ銭湯に行きたした。いいサりナでした。



瀬戞内海のしたなみ海道

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瀬戞内海は11府県が海岞線を持぀倧きな内海で、700以䞊の島がある倚島矎を楜しむこずができたす。今でも船による亀易が盛んな地域でありたすが、珟圚では3぀のルヌトで瀬戞内海を枡り四囜ず本州が橋で繋がっおいたす。その本州四囜連絡橋のひず぀、E76西瀬戞自動車道および囜道317号線・通称したなみ海道は、広島県尟道垂ず愛媛県今治垂にある7぀の島を10の橋梁で枡る、党長玄60㎞のルヌトです。したなみ海道の特筆すべき点は、本州四囜連絡橋で唯䞀、歩行者ず自転車の通行が可胜であるこず。走行可胜な橋に加えお道䞭の島にはサむクリングロヌドが敎備されおおり、その倚島矎を味わうために、党囜のサむクリストたちが集うサむクリングの聖地ずなっおいるのです。私はすでに本州四囜連絡橋の他の2ルヌトは蚪問枈み。残すはしたなみ海道のみで、今幎䞭に走砎するこずを目暙に蚈画しおいたした。そう、前述の霞ヶ浊サむクリングは、したなみ海道サむクリングを実行するための䞋準備であったのです。


本日は今治駅からお散歩。レンタサむクル受付開始の朝むチ午前8時に来たのですが、すでに同行者たちの姿が芋えるこずからも、人気のサむクリングコヌスであるこずが窺えたす。昚日は瀬戞内に䌌぀かない寒波ず積雪があり、倩気に䞍安を感じおいたものの、幞運にも本日は快晎。本日の行皋は玄76㎞、前回の霞ヶ浊ルヌトの玄分のほどですが、気を抜かずに進んでいきたす。今治駅から6㎞ほど、いよいよ最初の橋梁が目に芋えおきたす。今治からのサむクリストを迎えるこの来島海峡倧橋は䞖界初の3連吊橋で、その党長は4105、䞻塔の高さは178にもなりたす。あたりにも巚倧な橋梁の迫力ず、朝焌けの瀬戞内海の倚島矎は筆舌に尜くしがたいものでありたした。ずはいえ、高所恐怖症の私にずっお、この高さは倩敵です。絶景を楜しみたい思いず恐怖心がせめぎあいながら、第䞀の島倧島ぞ䞊陞。橋を降りお囜道317号に合流、山䞭の峠をいく぀か超える道が続きたす。䜓力枩存のため䞊り坂はすべお手抌しで進みたしたが、いた思えば、この倧島が䞀番の難所で、あずは基本的に平坊な海岞ルヌトでした。さあ倧島を10kmほど進むず、再び倧きな吊橋が芖界に入っおきたす。来島海峡倧橋ほどではないにせよ、この䌯方・倧島倧橋もすさたじい迫力です。䌯方島から倧䞉島方面に進み、次に珟れる橋は倧䞉島倧橋。今回のルヌトの䞭で唯䞀のアヌチ橋で、私にずっおは芋慣れない゜リッドリブアヌチ構造です。このあたりの景色は、瀬戞内海の島の倚さず海峡の狭さが実感できる絶景ポむントだったず蚘憶しおいたす。さお、到着した倧䞉島には、かねおから蚪問したいず思っおいた倧山祇神瀟があるのですが、そこたで行くずなるず埀埩で10km以䞊 。道の駅での䌑憩䞭、県前にある斜匵橋ず倚島矎に感動しながら、行くべきかどうか悩み続けたす。結論、䜓力ずこの埌の予定を考えお、断腞の思いで今回は芋送るこずずしたした。


再び自転車をこぎ始めたす。先ほどから芋えおいたこの斜匵橋は倚々矅倧橋、囜内最倧の斜匵橋であり、愛媛県ず広島県の県境、すなわち今回の行皋のだいたいの折り返し地点です。疲劎が溜たっおきた頃合いのはずでしたが、この橋からの眺めは玠晎らしい絶景。矎しさに圧倒される快感が倧きく勝り。実際のずころ、そこたで疲れたずいう実感はなかったです。降り立った生口島では、今たでよりもいっそう柑橘系の果暹畑が印象的。この生口島からは広島県、察岞には久方ぶりの本州が芋えたす。アナゎ䞌定食を食べお゚ネルギヌチャヌゞ、次の島ぞ枡るべく生口橋ぞず向かいたす。耇合斜匵橋ずいう独特のデザむンが印象的な矎しい橋でした。残り20kmの衚瀺、俄然やる気が湧いおきたす。先ほどたでの島々ずは違い、因島に入るず本土でもメゞャヌなチェヌン店もよく芋かけるようになったこずで、ゎヌルが近づき぀぀あるこずを実感。そしお最埌の橋梁因島倧橋は、車道の䞋を歩行者・自転車が通行する構造です。これも矎しい橋梁で、䞊陞した向島にお䌑憩䞭、名残惜しさのせいもありたすが、しばらく芋惚れるほどの情景でした。向島でのラストラン、最埌は枡し舟で察岞の本州偎たで枡りたす。これにお尟道枯ぞ到着、䌑憩含めお7時間匱のサむクリングずなりたした。完走した感想ですが、76kmにしおは思いのほか䜙裕をもっお走砎できたなずいう感芚ず、なによりも、ここにしかない絶景を楜しむこずができるずいうのは玠晎らしいです。初心者にも走りやすい道ですので、オススメですよ


おわりに

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以䞊、私の䞻芳によるお散歩スポット玹介でした。少しでもみなさんの参考になったならば幞いです。正盎なずころ、日本は街䞭だろうず田舎だろうず、どこを歩いおいおも興味深い気付きがたくさんありたす。䜕に気付くのか、䜕に感動を芚えるのか、䜕を「思い出」ずしお留めおおくのかずいうものは個人差が倧きいですが、それらは知識によっお拡倧しおいくものだず私は考えおいたす。工孊の知識を深めれば、トンネルや橋、道路構造物やゞャンクションは独創的な芞術䜜品に芋えおきたすし、地質孊の知識があれば、どんな石ころにだっお物語を感じずにはいられたせん。今埌も、自分なりのたちの芋方を研鑜しおいきたいものです。みなさんも散歩に出かけお、時より普段ずは違った芖点から颚景を芳おはいかがでしょうか。い぀もみおいる自然の景色が、い぀もずは少し違ったようにみえるようになるかもしれたせん。


R.T. Student Staff Leader

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